トレンドに左右されるファッション業界で、ここ最近最も変わったことと言えば、ファッションの伝わり方。SNSが誕生してからというもの、自分の身近にいそうな読者モデルやブロガー、インスタグラマーと言われる人たちがファッションを発信し、それによってトレンドが動くようになりました。彼女たちの日常を切り取ったようなおしゃれな発信は、とても親近感があり、自己投影がしやすいのだと思います。

またその影響を受けて、プロのモデルさんたちによる表現も変わっていきました。 いわゆる「自然体」がキーワードになっているのです。 あこがれだけではない、「自然体」からうまれる”親しみやすさ”や”私らしさ”が、今の人々にささっているのかもしれません。

マネキンを取り扱うわたしたちにとっても、この変化は注目すべきことでした。


6つのヴィジュアルに見る、”自然体”なスタイル

でも、自然体ってどういうことでしょう? ここで、わたしの考える”自然体”のイメージを、6つのヴィジュアルを用いてご紹介します。

・コートを肩にかけた「ゆるコーデ」
・ラフな感じのポケットスタイル
・ちょっと疲れて、ベンチに座ったシーン
・軽やかに、かつゆったりとした「リュックコーデ」
・ジャケットやバッグを片手に持つスタイル
・首元に手をあてるしぐさや、襟もとのボリューム感

自然体コーディネートを実現するには、それに合ったマネキンが必要

“自然体”のイメージは伝わりましたか?これらを表現するのに使ったマネキンは、弊社の新作loose(ルース)でした。

マネキンは「スタイル抜群で、背筋もピーーンと伸び、姿勢がすごくいいモノ」 。わたしがマネキン業界に勤めて10年ほどたちますが、これがあたりまえでした。 マネキンはそもそも「服をきれいに見せ、売るための道具」なので、服にシワが出ないように姿勢が良くて当然。 「モデルポーズ」なんて言葉がありますが、マネキンはおしゃれにポーズをキメているものです。

しかし、今のキーワードは「自然体」。 ファッションショーなどをのぞけば、モデルさんが「モデルポーズ」をとっていない時代です。ファッション自体が自然体に向かっているのに、マネキンだけキメキメでは、商品の良さも訴求しづらいのでは?という思いから開発したloose。

せっかくトレンドのアイテムを開発しているのに、想うほど商品がのびない。そんなときはマネキンも見直す良いタイミングかもしれませんね!