2026年6月に開催した、パールイデア創業70周年記念総合展「A JOURNEY OF IMAGINATION ― 想像からはじまる、創造の旅 ―」。今回の展示会では、来場者の皆さまに7つのエリアを巡りながら、「想像から創造へ」と続く旅を体験していただき、これまでの歩みを振り返る展示から、未来へ向けた新たな提案まで、多彩な商品をご紹介しました。

その旅路の中でも、多くのお客様に足を止めていただいたのが、この日初めてお披露目となった新作マネキンたちです。

マネキンは、単に服を着せるためのツールではありません。ブランドの世界観を伝え、空間にストーリーを生み出し、人の心を動かす存在です。それぞれ異なる物語を持ちながらも、共通しているのは「空間に新しい景色を生み出したい」という想い。

今回は、旅の途中で皆さまと出会った新作たちを中心に、その誕生の背景とともにご紹介します。

 


 

「かわいい」をもっと自由に【emma GOLF】

お客様より長らくご愛顧いただいている定番商品をベースに、素材やカラー、スタイリングへ新たな解釈を加えることで、その魅力を改めて見つめ直す展示を行った、「JOURNEY OF DISCOVERY ― 見慣れたものが、新しい景色に変わりはじめる ―」エリア。

JOURNEY OF DISCOVERY 見慣れたものが、新しい景色に変わりはじめる 

何度も目にしてきた定番のマネキン。 ベーシックな什器。 飾らない、完成されたフォルム。 けれど、その景色には、ほんの少しだけ“違和感”があった。 それだけで、見慣れていたはずのものが、まるで初めて出会う景色のように見えはじめる。 無機質なフレームに、有機的な曲線を差し込む。 静かな定番に、新しい空気が吹き込まれていく。 旅に出ると、いつもの街でさえ少し違って見えることがある。 視点が変わるだけで、景色は新しく生まれ変わる。 ここは、“新しいもの”を並べた場所ではない。 見慣れたものの中に眠っていた可能性を、もう一度見つけ出す場所。 定番とは、完成されたものではなく、想像によって何度でも更新されていくものなのかもしれない。

 

見慣れたものも、少し視点を変えるだけで新しい景色が見えてくる。 そんな”発見”をテーマにした空間では、“かわいい” に特化した人気ウィメンズマネキンシリーズ「emma(エマ)」に新たに仲間入りしたゴルフポーズ「emma GOLF(エマゴルフ)」をご紹介しました。

休日を楽しむことも、人生という旅の大切な景色のひとつ。 近年、ゴルフは競技としてだけでなく、ファッションやライフスタイルの一部としても親しまれるようになっています。 emma GOLF は、そんな等身大のゴルフスタイルを表現するために誕生しました。 ファッションアイテムとしても注目を集めるゴルフウェアを、より身近でリアルに魅せられるよう設計しています。 比較的小柄で肩幅も華奢なemmaは、コンパクトなトップスやミニ丈のウェアとも相性抜群。 スポーツらしい躍動感と、女性らしいシルエットを自然に表現できるボディデザインに仕上げました。

さらに、今回のこだわりは機能面にも。 ゴルフグローブをイメージした専用ハンドを採用し、ゴルフクラブを簡単に保持できる仕様を実現。 クラブを使用しない展示でも活躍するレンタルプロップスもご用意し、店舗ごとの演出に合わせた柔軟なディスプレイを可能にしています。

定番シリーズだからこそ、新しいシーンを取り入れることで生まれる新たな魅力。 その”発見”を、ぜひ感じていただければ幸いです。

 

 

アニメと映画、それぞれの世界観を纏う【luluANIME】【luluCINEMA】

続いての「JOURNEY OF ADVENTURE 未知の世界へ、踏み出す は、既存の枠を越え、新しい市場へ、新しい感性へ、まだ見ぬ世界へと踏み出していく挑戦のエリアです。 旅の途中でまだ知らない景色に出会うように、空間づくりにも、これまでにない表現へ挑戦することで新たな可能性が生まれます。

JOURNEY OF ADVENTURE ― 未知の世界へ、踏み出す ―

ワールドゲートの先に現れたのは、まるで映画のワンシーンのような景色だった。 スポットライトに照らされた演者たちは、静かにそこに立ちながら、それぞれの物語を纏っている。 ここには、“完成された答え”はない。 選択し、組み合わせ、編集することで、空間は無数の可能性を持ちはじめる。 旅に出る理由は、知らない景色を見るためだけではない。 今まで知らなかった自分の感覚や、まだ出会ったことのない価値観に触れるため。 ここは、挑戦のための場所。 既存の枠を越え、新しい市場へ、新しい感性へ、まだ見ぬ世界へと踏み出していく。 想像は、冒険によって広がっていく。

 

その象徴としてご紹介したのが、「luluANIME(ルルアニメ)」「luluCINEMA(ルルシネマ)」です。アニメと映画・・・一見異なる二つのカルチャーですが、どちらも人の心を動かし、物語を届けるという共通点があります。 luluANIME と luluCINEMA は、そんな「表現すること」の可能性をテーマに誕生しました。

カラー付きのヘアが目を惹く「luluANIME(ルルアニメ)」は、その名の通り、日本が世界に誇るアニメーションカルチャーから着想を得たシリーズ。イラストのようにデフォルメされたボディデザインは、マネキンでは珍しく5体それぞれが異なる個性を持っています。マネキンそのものにキャラクター性を持たせることで、ブランドや商品の世界観をより印象的に演出します。

 


対となる「luluCINEMA(ルルシネマ)」は、まるで映画のワンシーンから飛び出してきたようなリアルな造形が特徴。実はポージングは luluANIME とまったく同じ。表現方法だけを変えることで、同じ動きでもまったく異なるストーリーを描き出します。 メイクを施さず、単色でも豊かな表情を感じられるフェイスデザインは、近年のマネキントレンドも反映。さらに、職人の手仕事と3D技術を融合させることで、繊細な表現と高い再現性を両立した、パールイデアならではの造形シリーズとなりました。


同じポーズでも、デザインが変わるだけで伝わる世界観はまったく異なります。 マネキンもまた、ブランドの物語を語る一人の登場人物。 空間の印象を大きく左右する存在です。

 

 

ライフスタイルとしてのスポーツを表現【Wellness FIELD】

続いて「JOURNEY INTO NATURE 自然に触れ、感性がひらかれる では、スポーツ・アウトドア市場に向けたマネキンをご提案。 新作スポーツマネキン「Wellness FIELD(ウェルネス フィールド)」を展示しました。

JOURNEY INTO NATURE 自然に触れ、感性がひらかれる 

街の喧騒を抜けた先には、静かに呼吸するような空間が広がっていた。 自然の中に身を置いたときの、深く息を吸い込みたくなる感覚。 身体と感覚がゆっくりほどけていく感覚。 この空間には、そんな“余白”が流れている。 便利さやスピードを追いかける時代の中で、人はもう一度、自然との距離を見つめ直しはじめている。 アウトドアやスポーツという枠を越え、自然とともにある暮らし方や価値観が、新しいスタンダードになりつつある。 ここは、自然を再現する場所ではない。 自然に触れることで、忘れていた感覚を呼び起こす場所。 感性は、自然の中で静かにひらかれていく。

 

従来のスポーツマネキンは、筋肉隆々でサイズも大きく厚みのある体型が特徴でした。一方で、ダイナミックさを表現できる反面、自己投影しにくいというデメリットも。そこで「Wellness FIELD(ウェルネス フィールド)」では、スポーツを特別なものではなく、日々のライフスタイルとして楽しむ人々をイメージ。サイズ感を抑えながら、ボディラインや筋肉の造形によって、しなやかな躍動感と快活さを表現しています。

特にこだわったのは、太ももから膝まわりにかけての筋感。リアルでありながら美しいシルエットは、総合展でも多くのお客様からご好評をいただきました。

 

 

遊び心が、空間をもっと自由にする【PARK Kids】。

続くJOURNEY OF PLAY あそびの中で、想像はどこまでも広がる では、公園を舞台に、躍動感あふれるキッズマネキン「PARK Kids(パークキッズ)」シリーズを展示しました。子どもたちの「あそびの力」を表現した人気シリーズにも、新たな仲間が加わりました。

JOURNEY OF PLAY あそびの中で、想像はどこまでも広がる 

曲線の通路を抜けると、そこには、ふいに景色がひらけていた。 まるで街の中に現れた、小さな公園のように。 都市の無機質さと、自然のやわらかさが混ざり合う空間。 その中を、子どもたちが自由に駆け回っている。 スケートボードで滑り出す瞬間。 ボールを追いかける視線。飛び跳ねる身体。 今にも笑い声が聞こえてきそうな躍動感。 遊びには、決まった答えがない。 だからこそ、子どもたちは自由に想像し、目の前の景色を、自分だけの世界へ変えていく。 視点が変わるだけで、世界は無限に広がっていく。 感性が動き出す瞬間を、空間そのものに閉じ込めた場所。 遊びの中には、未来の想像力が眠っている。

 

まずは、スケートボードでジャンプする大胆なポーズ。子どもらしい愛らしさと、ストリートカルチャーならではのクールさを両立したデザインです。ダイナミックなポーズでありながら、シリーズ最大の特徴である「着せやすさ」はそのまま。脚部が可動するため、パンツの着せ替えもスムーズに行えます。

さらに今回は、3D技術を活用したヘア付きヘッドを新たにラインアップ。 スケボーポーズには、ヘルメットとヘアデザインを組み合わせることで、よりリアルなストリートシーンを演出でき、オススメ。 PARK Kidsはガールズ・ボーイズ共通ボディを採用しているため、ヘアデザインを変えるだけで、着せる洋服やブランドイメージに合わせた幅広い表現が可能です。

そして、もう一つのおすすめアイテムがヘッドホンプロップス。大人用マネキンにも使用でき、塗装にも対応しているため、ブランドの世界観に合わせた自由なスタイリングをお楽しみいただけます。

遊びの中で生まれる自由な発想は、空間づくりにも新しい可能性をもたらします。PARK Kidsは、そんな想像力の豊かさを表現するシリーズです。

 

 


 

想像の旅の先にある、新しい創造へ

今回ご紹介した新作は、旅の途中で出会った景色のほんの一部です。会場には、このほかにも数多くの商品や空間提案が並び、それぞれが異なる物語を描いていました。

総合展では、多くのお客様に新商品をご覧いただき、貴重なご意見やご感想を直接伺うことができました。皆さまからいただいた一つひとつの声は、これからのマネキン開発やものづくりにとって大きなヒントであり、私たちの励みとなっています。ご来場いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

今回ご紹介した商品以外にも、会場では数多くの新商品や空間提案を展示しました。展示内容はアーカイブサイトにて公開しておりますので、ぜひご覧ください。

https://70th.pearl-idea.co.jp/

 

また、本記事でご紹介した新商品は、発売準備が整い次第、順次WEBカタログへ掲載予定です。

皆さまとの対話の中でいただいた気づきや発見は、私たちにとって次の旅への道しるべです。70年という歩みの先にも、まだ見たことのない景色があります。想像し、形にし、人の心を動かす空間をつくること。その旅に終わりはありません。 これからもパールイデアは、新たなイマジネーションを携え、創造の旅を続けていきます。

THE JOURNEY CONTINUES

次回は、注目を集めた新作什器を中心にご紹介いたします。 どうぞお楽しみに!