「コロナ禍で新作商品を発表したいけど、以前のように展示が出来ない」 「展示会を開催しても集客が見込めない」 「昨年からオンライン展示会が頻繁に開催されてきているけど、オンラインではお客様が直接商品を触ったり、使ったりする体験をしていただけないので効果が無いのでは?」など、展示会ができない現状に様々な不安や疑問を感じている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?

今回パールイデアでは、オンラインとリアルをかけあわせたハイブリッド展示会システム「NEX」をリリースしました。ディスプレイ・レンタル業だからこそのアイディアで、少しでも展示会ができない現状への解決策をご提案いたします!

 


 

オンライン展示会の満足度は低い?!

筆者が参加したオンライン展示会に関するセミナーで「オンライン展示会を知っていて、今までに実際にオンライン参加した事がある方」はセミナー参加者の8割以上いましたが、「効果がある」と答えた方は3割にも満たない結果でした。

効果が無い理由は「ホームページを見ているみたい」「他社と比較しにくいのでトレンドが解りにくい」「実際に商品を触らないと解らない」。一方で、効果があると答えた方は「空いた時間に気軽に見れる」「目的の商品が探しやすい」「地方でも都市部と同じ情報が入る」と言ったものでした。

展示会には大きく分けて二つの形式があります。ビッグサイト等で行われるビジネスショーやパブリックショーなどの合同展と、それぞれの企業が単独で行うプライベートショーなどの個展です。その二つは出展者も来場者の目的も大きく違います。その区別をせずに全てオンライン展示会というくくりの中で、評価検討すること自体が間違っているのではないでしょうか。

 

 

個展(プライベートショー)に向いているオンライン展示会

合同展の来場者の主な目的は、「何か新しいものがないかな?新しい取引先はないかな?多くの会社の商品を見て比較してトレンドを発見したい、出展者も不特定多数の新規顧客獲得がしたい」、というものです。併設されるオンライン展示会ページも、全企業が共通フォーマットへの掲載情報登録となるため、作られるオンラインのブースも各社似たりよったりとなる傾向があります。

一方個展では、既存のお客様に新商品を見て頂き、受注につなげる事が目的です。そのため、ブランドの世界観や商品説明に力を入れているケースが多いですが、個展を対象にしたオンライン展示会運営会社は少ないのが現状です。各社でオンライン展示会を導入していても、商品説明動画やセミナーが中心となります。ですがオンラインで参加する方も、信頼できるブランドで直接仕入れることが目的です。時間をかけて見て頂ける事、遠方の仕入れ先の上司の方もオンラインであれば一緒に見て頂ける事を考えると、オンライン展示会は、個展タイプの展示に向いていると考えられます。

 

オンラインをフル活用したWEB展示会プラットフォーム「NEX」

当社ではNEXオンライン展示会プラットフォームを開発するにあたり、仕入れ先が同時に通信してもダウンしにくい世界的に評価の高いシステムをベースにしています。

また個展のクライアントを対象に、リアル展示と同じような来場体験や商品体験をして頂けるよう、3Dウォークスルーや動画を使った商品説明機能、チャット方式で文章でもビデオチャットでも気軽に出展者に説明を聞くことができる機能を付加しました。

出展者の担当営業や商品に精通した担当者と仕入れ先の担当者、上司も含めて3者以上で商談スタイルで使って頂く場合は、出展者と仕入れ先とで、既存のZOOM等のオンライン会議システムが使えるよう、商談予約機能も付加しています。

 

リアルとオンラインのハイブリッドが新しい!

自社の特徴をフルに活かして、新しい展示会スタイルを作りたいと言う思いから、オンラインプラットフォームを持つNEX展示会開発はスタートしました。

私達の特徴は、リアル展示会の設計施工の経験が豊富なこと。展示ノウハウを持っていること。ブランドの世界観を作れる造作は、容易に企画制作可能なこと。また、どこでも展示会が直ぐに出来るレンタル什器と、日本中どこにでも運べる運送手段を自前で持っていることです。

リアル展示会の最大の特徴は、直接触れるなどの商品体験とフェイスtoフェイスの商談です。オンライン展示会の最大の特徴は時間と場所の超越です。その二つを組み合わせたハイブリッド型こそ、今後の展示会の形であると私たちは考えました。

 


Withコロナの新たな展示会のかたちは、リアル×オンラインが新常態

コロナ禍で多くの会社は、複数での出張や展示会参加を禁止しています。

我々は、出展者の新作を、ターゲットごとに小さくまとめ、出展者のお客様の会社に展示キットを運ぶ「移動型展示会」も提案しています。出展者のお客様は、ブランドの世界観を自社にいながら感じる事ができ、決定権のある上司とともに直接商品体験が可能になります。商品説明や他の商品バリエーションは、NEXオンラインで同時に行えば、出展者も自社の事務所から対応することができます。

また出展者も、自社ショールーム等を活用しアイテムごと・ターゲット別に展示をまとめ、NEXオンライン展示で見て頂くことも可能になります。結果的に大きなスペースは必要無くなり、外で借りていた展示会場代等のコストが無くなるメリットもあります。

コロナ禍で激変した展示会事情ですが、今後、以前の様にリアル展示会だけになっていく事は無いと思います。触覚・味覚・嗅覚という体験時に必要な要素はオンラインでは絶対に補完出来ないため、オンライン展示会だけになっていく事もありません。今後様々な手法は開発されると思いますが。リアルとオンラインのハイブリッド型になる事は予想できます。当社のNEX展示会提案が今後の新しい展示会のベーシックになればと期待しています。